マイナス金利とカードローン借り換え~金利は下がるか?
日銀が導入したマイナス金利が大きく話題になっています。
マイナス金利とは
金融機関が日本銀行に持つ当座預金のうち、任意で預けている額について、マイナスの金利をつける政策。手数料を取られる形になる金融機関は、日銀に預けていたお金を企業や個人への貸し出しに回すことが期待され、結果として経済の活性化につながる可能性がある。朝日新聞より
要するに、銀行など金融機関に対し、「もっとお金を貸し付けなさいよ」といっているようなものなんですね。しかも金利は超低金利ということですから、ニュースでは住宅ローン金利が今以上に下がってきたという話が報道され始めています。
そういうことから推測すると、カードローンやキャッシングの金利も低くなるのではないかという見立てが出てきます。銀行にしても消費者金融にしても、融資に回すお金が調達しやすい環境になりますから、その分、金利も低く設定し直すというのはありえない話ではありません。
もしそのような展開になると、今、金利の負担に苦しんでいるカードローンユーザーも借り換えをすることなく返済額を減らせるかもしれません。
仮に18%で借りていたものが金利の見直しが入ることで16%くらいにまで利率が下げられると、借金している額によっては如実にメリットを感じるはずです。まさに借り換えをするようなメリットが何もしなくても受けられるかもしれないわけです。
しかし!
実際にはなかなか難しいというのが専門家の見方です。
なぜならば日銀のマイナス金利政策によって銀行は今以上に低金利で融資をしなければなりません。当然、その分収益性が下がることも可能性としては少なからずあります。
そういう状況の中で、カードローンの金利というのは比較的”おいしい”金利となっているので、そうそう下げることはないだろうということです。
もちろん、まったく下げないとも言い切れませんが、少なくともカードローンの借り換えが成功した時のような金利の低下は期待しない方が良いようです。
それに、カードローンなどの無担保の個人向けローンの金利を下げて借りやすい状況を作ってしまうと、また多重債務者が急増する可能性があります。
多重債務者の問題は社会問題となり、その後の過払い訴訟などへとつながっていきましたから、やはり基準金利を闇雲に下げることには金融機関側は抵抗があるかもしれません。
そういうことを考えると、今のところはカードローンの金利負担を軽くするには借り換えが良いようです。