カードローン借り換えと総量規制

20160310210640カードローンの借り換えを検討している人は、基本的には借入額(借金総額)が100万、200万と高額になっている人だろうと思われます。

高額だからこそ金利負担が馬鹿にならず、毎月の返済額も5万円を超えてきて家計が火の車・・・。
最初は何気なく借りていたカードローンも、そんなケースに陥ると借り換えを検討しはじめます。しかし、そこには一つ大きな壁があります。

それが総量規制です。

総量規制とは、お金を借りる側、つまりカードローン利用者ではなく、お金を貸す側に課された規制のことをいいます。業種でいうなら消費者金融(貸金業者)やクレジットカード会社(信販会社)です。銀行は規制対象には含まれません。

そして、この総量規制を一言で言うなら、

利用者の借金が年収の3分の1を越えるような融資をしてはならない

ということになります。

“利用者の借金”といっても住宅ローンや自動車ローン、クレジットカードのショッピング利用分は含まれません。お金の利用目的が問われない、カードローンやキャッシング利用分が対象となるわけです。

となると、カードローンを利用している人で年収があまり高くない人は借り換えの余地がほとんどないように思えます。しかし、この総量規制は対象外となる要件があります。

まず、銀行のカードローン。
銀行は既述のとおり、貸金業者でもなく信販会社でもありません。つまり、総量規制を定めている貸金業法とは関係のない業種であり、総量規制対象外になります。ちなみに銀行を規制する法律は銀行法です。そのため、銀行カードローンは総量規制対象外といわれ、カードローン借り換えでは人気が集中しています。

そしてもう一つは消費者金融であっても利用者にとってメリットしかない融資の場合です。ちょっとわかりにくいですが、これには返済専用のおまとめローンが該当し、大手の消費者金融でも取り扱いがあります。ただし、返済専用ですから、最初に借り換えに必要なお金を借りると、その後は返済するのみで新たな借り入れはできないパターンが多いようです。そもそも、なぜ借り換えをしなくてはならないくらいに借金が膨らんでしまったのか、その経緯を勘案すると、返済のみで追加融資は一切なしというパターンはちょっと厳しいかもしれず、そのせいか、銀行カードローンほどには人気はありません。

というわけで、カードローンの借り換えには総量規制が大きくかかわってきます。
年収の制限にとらわれないなら銀行カードローンということになりますが、銀行カードローンの審査が甘いわけではありません。可能な範囲で借り入れ先を減らす努力を常時していく必要があります。

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